エネルギーパスとは、ISO基準に基づいて計算された、家の燃費性能を表示する『証明書』 。EU全土では2008年より、エネルギーパスの表示が義務化されました。光熱費や水道代だけではわからない、その家の「燃費」を定量的に示すことにより、性能の高低を一目瞭然でお客様に伝えることができます。
本講習では、なぜ建築物の省エネ性能を高める必要があるのか、地球環境保護やエネルギー安全保障、住まい手の健康保護などの様々な視点から理解を深めます。また、断熱や気密、日射コントロールなどのエネルギーパスの計算プロセスを理解することとで、省エネ建築設計の基本的な知識を見につけることを目的としています。研修終了後、所定の手続きにより、日本エネルギーパス協会の認定ライセンス取得、計算ソフトの利用ができるようになります。
開催日程は → こちら
●どんなことが学べるの?
講習会の内容のほんの一部だけご紹介いたします。
●建築と環境問題
持続可能性の観点から、地球温暖化についてどのように考察するか?などを客観的なデータを交えながら理解を深めていきます。
例えば、現在地球全体で人類がエネルギーを得るために化石燃料を燃やし続けており、毎年約300億トン以上のCO2が大気中に放出されています。
これは地球上の森林や海洋、岩盤などが吸収できる量を大きく超えています。つまり、ガイアのキャパシティー以上にCO2を生産しているわけです。
人類が子供たちや孫たちの世代に対して、出来る限り持続可能性を高めて行くための大原則として、「自然の再生速度を上回る消費(生産)をしないこと」があります。現状のCO2排出量は自然の炭素循環速度を大きく逸脱しているので、持続可能の観点からも是正する必要があることが分かります。
では、どのぐらいまで削減すればいいのか?などを講習会で一緒にひも解いていきます。
●断熱と防湿
自然素材を利用した家づくりを行っている設計事務所や工務店の方が誤解しているケースです。
「断熱性能の必要性は分かってきたが、気密性に関しては納得できない。湿気の多い日本の家は昔から気密性を下げることで建材を乾燥させてきた。そもそも気密住宅は息苦しそうだし。だから断熱はするけど気密はほどほどがよい。」防湿.png
という情緒的な判断で、「中気密・高断熱」といった言葉遊びをされることが多く見受けられます。しかし、気密性と同時に防湿性をおろそかにすると、せっかく入れた断熱材の効果を低減させるだけではなく壁体内の結露リスクを増大させてしまいます。また、気密が確保されている場合には、壁体内結露によりせっかく入れた断熱材の断熱性能が大幅に低下してしまいます。
■気密が確保されていた場合
U値=0.3(w/m2K)
■気密不足で室内の湿気が侵入した場合
U値=1.44(w/m2K)
結露により、断熱性能は4.8倍も低くなってしまう。
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●認定講習会受講から資格取得の提供までの流れ
エネルギーパスソフトの利用環境について
●認定講習会の日程
隔月開催【東京開催】
未定
【栃木開催】
〇2024年3月18日(月)~19日(火)
9:00~17:00
※小山市内での開催です
●講習会の詳細
東京開催につきましては下記の内容になります。
※地方開催につきましては都度概要を記載いたします。
研修運営主体:日本エネルギーパス協会
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