日本エネルギーパス協会

家の燃費を見える化してますか?

エネルギーパスとは?

●EU全土で義務化されている「家の燃費」を表示する証明書。

ep

エネルギーパスとは、EU全土で義務化されている「家の燃費」を表示する証明書。
EUでは一年間を通して快適な室内温度を保つため為に必要なエネルギー量が明示されています。床面積1m2あたり○○kW時必要という形で数値化されており、誰でも簡単に家の燃費を確認する事ができます。

例えば、30kW時/m2の燃費性能をもつ床面積100m2の家の場合、一年間で必要な冷暖房エネルギーは3000kW時です。この家のエネルギーを全て灯油で賄う場合は一年間で300Lの灯油が必要です。(10kW時の電気は1Lの灯油と同じエネルギー)※1


●燃費を共通の「ものさし」にする流れ

ep3エネルギーパスの登場以前は、全ての建物で省エネルギーに関する共通の「ものさし」が無かった為、「省エネ住宅」とか、「超省エネ住宅」「外断熱住宅」「無暖房住宅」「3リッターハウス」「パッシブハウス」「ソーラーハウス」などの様240々な省エネ住宅がありますが、名前だけではどれが低燃費なのか、住宅購入者はおろか工務店やハウスメーカーなどの造りてですらよく分かりませんでした。
そこで消費者保護や地球温暖化対策として、家の省エネ性能が一体どれくらいなのかを、一般の住民にも分かり易く表示する「燃費のものさし」としてエネルギーパスが開発されました。エネルギーパスは、住宅のエネルギー消費量の削減に関心を持ってもらうと共に、実際の賃貸契約や売買契約の主要な条件の1つとして、エネルギー性能を考慮する為に開発されています。このエネルギーパスによって、居住者はより快適で光熱費のかからない家を求めるようになり、ヨーロッパ全土で省エネ住宅が爆発的に普及するようになりました。


●ご自宅の燃費、把握していますか?

single3

エネルギーパスの普及しているヨーロッパでは、「うちは○○kW時/m2だよ!」とすぐに答えが返ってきますが、残念ながら今の日本ではこの質問にはっきりと答えられる方はいらっしゃいません。
EU全土では2008年より、エネルギーパスの表示が義務化されました。光熱費や水道代だけではわからない、その家の「燃費」を定量的に示すことにより、性能の高低を一目瞭然でお客様に伝えることができます。
「電気代は月に1万円、ガス代は・・・」と実際の光熱費をこたえられる方はいらっしゃいますが、これは燃費性能ではなく、実際に支払ったエネルギー価格。車でいうと月のガソリン代を答えているようなものであり、○○km/Lという「燃費性能」とはちょっと違います。

ガソリン代は走り方や運転する環境やガソリン価格によって大きく変動するものです。極端な例では、同じガソリン代が月5,000円でも、一ヶ月に200km走っている場合と、800km走っているのかで燃費は何倍も違います。ガソリン代だけを聞いても、車自体の燃費性能を把握することはできません。同じ理由で月々の光熱費を聞いても家の燃費を正確に知る事は出来ません。住人が暑さ寒さを我慢するほど、省エネ性能の高い家という事になってしまいます。我慢しなくても省エネ性能の高い家こそが、本物の低燃費住宅です。

nenpi

自動車のほかにも家電でも年間の消費電力が明示されていますが、24時間つけっぱなしである冷蔵庫などは、10年前と比べて消費電力が半分以下になっていることが分かります。新規に購入する場合や、買い替えの際には、この表示されている年間消費電力は大きな判断基準となっています。このように、自動車や電化製品では必ず表示されている「燃費性能」が、一生で最も大きな買い物のはずの住宅に無いことは、今思えば非常におかしいことだったのではないでしょうか。

2011年7月に、日本でも「家の燃費」を表示する為に、日本エネルギーパス協会が発足し、日本版エネルギーパスの発行が始まりましたので、今後は「家の燃費」が日本においても明確になっていくことでしょう。

ほんの一例をご紹介すると、100m2の戸建住宅があり、エネルギーパスに40kWh/m2と表示があった場合、この家は全室において一定範囲の室温(※2)で24時間、365日の一年間を過ごすと4000kWhのエネルギーが必要な家である事が分かります。この家に最近のエアコンを取り付けた場合、一年間の冷暖房費はたったの37,500円(※3)、小さな部屋用のエアコン一つで、家全部が快適な空間に出来ると言うことを意味しています。


※1
10kW時の電気エネルギーは概算でおよそ1Lの灯油エネルギーと同等。30kW時/m2の燃費の建物は3L/m2とおよそ同等。このレベルの燃費性能の家のことを、3リッターハウス、あるいは30kW時ハウスなどと呼びます。
※2
国交省と経済産業省では、告示で、建物の燃費計算の際は、一年間を通じて室内温度を18度~27度に保つことを想定しています。
※3
COP3=最近のエアコンでは1の電気で3の空調エネルギーを造り出すことが出来ます。4,000kW時÷3→1,250kW時のエアコン用電気が必要とみなし、電気代30円で計算。

Comments & Trackbacks

  • Comments ( 0 )
  • Trackbacks ( 7 )

コメントはまだありません。

  1. […] そのような住宅を、家の燃費計算方法である「エネルギーパス(「エネルギーパスとは?」参照)」で計算してみると、大半が「次世代エネルギー基準」と呼ばれる、平成11年に推奨基 […]

  2. […] 燃費計算方法であり、(日本エネルギーパス協会「エネルギーパスとは?」参照) […]

  3. […] 弊社は、エネルギーパスにて住宅の燃費計算をしています。 […]

  4. […] 業者と話しているような断熱話しなど、多くの話を重ねてきた住まいが上棟を迎えます。 G2仕様の燃費は、エネルギーパス(家の燃費を表す証明書)を使い燃費の検討をしております。 […]

  5. […] 同業者と話しているような断熱話しなど、多くの話を重ねてきた住まいが上棟を迎えます。 G2仕様の燃費は、エネルギーパス(家の燃費を表す証明書)を使い燃費の検討をしております。 […]