今回は福島県へ末永泰仁さんを訪ねました。
末永さんは末永材木(株)の代表でご自宅物件のご紹介。その前にそもそも材木屋の社長がエージェントになったお話をしておきましょう。
2011年3月11日に東日本大震災が起き、その後、福島第一原発事故が起きてしまいました。この福島県が甚大な放射能被害受け、今なお自宅に帰れずに不自由な生活を強いられている方が大勢います。
そんな中、2012年の夏にあるセミナーへ参加しました。そこで熱くニツポンのエネルギー問題やこれからやっていかなくてはならない家づくりの話をしていた男がいました。その男の名は早田宏徳。そう、我らがエネルギーパス協会初代代表理事の早田です。
ここで末永夫妻で参加し、一発でエネルギーロスの限りなく少ない自宅を建てようと夫婦で決意しました。
渡りに船で2013年に経産省から補助金公募が出ました「ネット・ゼロエネルギー・ハウス(以下ZEH)」350万円!このチャンスを逃す手は無いとして、応募し見事採択。このお蔭で普通ならなかなか採用できない超高性能木製三層サッシ(U0.74W/㎡)を搭載することができました。
そして自ら現場監督をやり、特に気密のチェックを入念にやり、在来工法で気密住宅初めてでC値0.3㎠/㎡を実現。これには本人が一番ビックリしたそうです^^
そして、エネルギーエージェントも取得して自宅のエネルギーパスを出しました。
断熱スペックとしては壁羊毛120mm、屋根185mm、基礎断熱タイトモールド50mm両面
開口部は例の木製三層0.74!
必要エネルギーが128.7kwh/㎡年
開口部が良い分、壁に熱損失のウエイトがいっていますね。
無暖房時室温7.6℃はさすが福島県。しかし、部分間欠になると一気に14.2℃まで上がります。この辺は躯体性能の良さが出ています。
軒は1200mmとちょっと深めのように感じますが冬季の取得もしっかり取れていますね。
ZEH採択物件であって太陽光を7kw搭載。躯体性能と創エネで光熱費は全館連続で月1,000円切っています。
更に部分間欠で暮らすと年間13、364円。しかし実際は売電収入の方が大きく儲かっているとのこと。
今現在も取引工務店にエネパスを駆使して補助金申請のお手伝いをしつつ、このエネパスが自社の高断熱部材販売の大きな武器となっているそうです。
これからもより多くの方々に普及させていただきたいですね。
末永さんの今後益々のご活躍を祈念申し上げます!