第5回目は北陸新幹線で沸く富山へ・・・と言ってもクルマでお伺いしましたが、何か^^
(株)フジ創ホームの高藤純子さんを訪ねました。そういえば、探訪では女性初ですね。
物件は同社モデルハウス。
冬の日射取得が期待できないこの北陸の地でどんな手法で省エネ住宅をつくったか興味津々でしたが、実際のエネルギーパスとちょっとした仮説のそれとで驚くべき結果が出ましたよ!
まずは外観上が南、下が北。
見てください!この南面の開口率の低さ^^この辺を後に解説して行きますからね。
そして、モデルハウスのエネルギーパス。
さすがに低燃費住宅グループのメンバーです。
必要エネルギー楽々100kwh/㎡を切っていますね。
それもそのはず、充実のスペック!
予想通り北陸の日射は全く期待できません。
全館冷暖房の年間光熱費は太陽光3.64kw発電も入れて¥59,694非常にお得な家です。
部分間欠になると更にお得!¥27,043
かなりのハイスペックだけに全体的にバランスのとれた素晴らしい数字が出ました。
と、ここで終ってしまってはつまらないので、同じスペックで冬期の日射取得(H5)がめっぽう多い太平洋側の静岡県熱海市でつくったら、どんな結果になるのかいじってみました。
おひさま万歳!
やはり凄いパワーですね。
無暖房時の室温が15.6℃って^^シーズン暖房無で暮らせそうな環境です。
全室冷暖房光熱費も1/3程度に
ついにでた!部分間欠では年間光熱費マイナス!!
と、予想はしていましたがこれほどとは・・・と言った印象です。
太平洋側の特に暖房日射量の多い地域の方々はこんな素晴らしい条件があるんですから
南面の開口部をしっかり工夫していただきたいですよね。
で、これで終ってしまったら太平洋有利、日本海不利みたいな感じになってしまいますので
最後にもう一つの実験をしてみました。
それはこのモデルハウスの南面だけサイズを大きくして少ないながらも日射を多く取得すればどうなるか?
↑のようにサイズアップさせて計算させたら、おもしろいことが起きましたよ!
なんとびっくり!かえって必要エネルギーが上がってしまったのです。
冷房・暖房負荷も上がってしまいました。。。
確かに南面開口を増やしましたので冬場の日射取得は増えましたが、それ以上に開口部の熱損失が増えているのです。
ということで、日射取得が欲しいからと言って北陸や取得の少ない地域では安易に南面開口を増やすのは逆効果だということがはっきりと分かりましたよね!
さすがにそのことが分かっていてこのモデルハウスに絶妙な窓設計をされたというわけなんですね。素晴らしい!
今回も興味深いことが分かって大変勉強になりました。
高藤さん有難うございました。
また、フジ創ホームのみなさんも温かく迎えていただき有難うございました!