日本エネルギーパス協会

家の燃費を見える化してますか?

Q&A 入力シート

入力シートに関するご質問


メニュー入力

Q:面積方式「開口部含む/開口部含まない」は何が違うのでしょうか。

A:外皮の入力において外壁の面積について開口部を含んだ面積を入力するか、開口部面積を除いた面積を入力するかの違いになります。「開口部含む」を選択しますと開口部を含んだ面積を入力して頂いた後、開口部入力で入力した開口部面積を外壁面積から差し引いて、残りの面積を実際の外壁面積として計算いたします。通常、「含む」にしていただいた方が計算は楽かと思います。
主に「含まない」を使用するケースはアーキトレンド連携でアーキトレンドから出力した入力データを取込む際にこちらを用います。

面積計算入力

Q:入力欄が足りない場合、どうしたらよいでしょうか。

A:最低限の分類として「主たる居室」「その他の居室」「非居室」のそれぞれで分類ができていればよいので、同じ空間分類の部屋は1項目にまとめて頂けます。ただし、通風経路に利用する部屋は経路に利用しない部屋と別にしてください。まとめる優先順位としては、収納などの通風経路に関係しない「非居室」からまとめて頂くのが良いです。それから居室部分でまとめられる部屋を検討してください。

Q:ロフトの空間を面積計算に入力したいがどのように入力すればよいでしょうか?

A:省エネ基準上、ロフトは小屋裏空間扱いとなるため床面積に計上致しません。ただし、エネルギーパス上は計算に入れることは可能です。ロフトの面積と平均天井高さを入れてください。計算された気積を冷暖房負荷の計算に反映致します。

外皮入力

Q:桁上断熱の場合、詳細法の入力はどのように入れたらよいでしょうか。

A:部位の種類を「天井」、断熱工法を「天井_野縁上」を選択し、素材層の入力では一般部の入力欄にのみ材料を入力してください。「天井_野縁上」を選択することで熱橋部の無い部位として評価するようになります。

基礎入力

Q:隣接空間の考え方で、「外気と床裏で2つに分けて入力する場合」と「外気と床裏をまとめて外気として入力する場合」とでは熱損失の値が変わりますが、どちらの方法が正しいのでしょうか。

A:省エネ基準上、どちらで評価しても問題ありません。ただし、隣接空間の選択は熱損失の補正係数を決めます。求められた熱損失の値に外気等は1.0、床裏等は0.7を掛けますので、外気と床裏側で分けて入力した方が床裏側への熱損失を少なく評価することができるので計算上有利になります。

換気入力

Q:トイレに設ける換気扇は24時間換気と局所換気のどちらに入力すればよいでしょうか。

A:どこに入力するかではなく、使い方で判断してください。24時間換気で用いる場合は24時間換気の入力欄のみに入力し、同じ換気設備が24時間換気と局所換気の両方に入力しないようにしてください。また、換気量は24時間換気に用いるすべての換気扇の換気量を合計した値を入力してください。

Q:局所換気の運転時間はどれくらいを入力すればよいでしょうか。

A:省エネ基準上の局所換気の運転仕様が以下の表のように決まっております。下記の表を参考に運転時間をご検討ください。

Q:Q値が0になってしまいます。換気設備は第2・3種設備を選択しています。

A:換気設備の入力の24時間換気で、第1種換気を選択した場合に現れる「熱交換」の入力欄に情報が残っているとエラーが起きますので、熱交換についての入力内容を全て消した上で、第2・3種換気を選択してください。

Q:24時間換気で「ダクト式1種」を選択すると、すぐ下に「通年利用する」or「利用しない」の欄が出てきますが、これは何を評価するものでしょうか?また、「通年利用する」を選択した場合に表示される「換気床下面積率」は何を入れればよいのでしょうか?

A:「通年利用する」or「利用しない」の選択は、平成28年度基準の一次エネルギー消費量計算方法から追加された項目で、外皮項目にある「床下空間を経由して外気を導入する換気方式の採用」に関する評価です。
これは、外気温度に比べて室温変動が緩やかな床下空間に外気を導入することにより、換気負荷を低減させ、暖冷房のエネルギー消費量を削減する効果を見込めます。(一次エネルギー消費量計算プログラムwebページより抜粋)「通年利用する」についての適合基準は一次エネルギー消費量計算プログラムよりご確認ください。http://house.app.lowenergy.jp/
解説資料はこちらをさんこうにしてください。(付録D 床下空間を経由して外気を導入する換気方式.pdf
「換気床下面積率」は、床下空間全体の面積Atに対する外気を導入する床下空間の面積Aaの比を指します。求め方はAa÷At×100=になります。

Q:外皮性能などを一定にしてC値を悪く入力していけば熱損失が大きくなり冷暖房費は上昇すると思います。試しに計算してみると、一部の条件でC値を悪くした時に全館冷暖房は上昇して間欠冷暖房費用は低下することがありました。これはどういった条件でそういうことが起こり得るのでしょうか。

A:C値を大きくしたことで熱損失が大きくなるということは、暖房期の場合は暖房負荷を増やすことにつながります。冷房期の場合は冷気を外に逃がすということもありますが、同時に内部発生熱や日射熱についても外に逃がすことになり、冷房負荷が少なくなるケースもありますので、一概にC値大=光熱費大という式にはなりません。こういったことが起こりやすいのは断熱性能が高く、暖房と冷房負荷の量が近い時に起こると考えられます。また、地域によって外気温や日射熱取得量が異なるので、同じ仕様の住宅でも異なる傾向が出ます。

追加素材入力

Q:断熱材等を追加する場合、比熱の値が分からないので、空白のままでも計算が成り立ちますでしょうか?

A:比熱・密度は、熱容量のシート「自分で入力する」で入力する際に必要になりますが「表から選択」にする場合には入力しなくて構いません。素材名と熱伝導率のみ入力して下さい。

通風入力

Q:通風の入力は、省エネ性能にどのように影響しますか?

A:春から秋にかけての冷房負荷の低減に効果があります。高気密高断熱の住宅ですと、住宅内で発生した熱や太陽の日射熱が外に排出されず、それが冷房負荷となります。それを通風により外へ排出することで冷房負荷を減らします。

Q:右側の開口部一覧表について、一覧表の中にルーバー窓がありませんが、省エネ住宅を検討するのにあたってルーバー窓は適さないのでしょうか?またルーバー窓を使用する場合、有効開口率は何%になりますか?

A:ルーバー窓は気密が取れないので、省エネ設計に適しません。開口率については、建築基準法上の有効換気面積を求める際に用いる開口倍率の計算を用いてください。

冷暖房設備入力

Q:全館冷暖房や間欠冷暖房の冷暖房期間や運転時間がどのように設定されていますか。

A:全館冷暖房は、24時間365日運転する設定です。間欠冷暖房については、H28年度省エネ基準に定められている生活スケジュールを元に、主たる居室が使われる時間とその他の居室が使われる時間を設定しています。

Q:外気温や日射量はどのように設定して計算しているのでしょうか。

A:観測地点のアメダスデータから月ごとの平均外気温データや日射量を参照しています。それを元に熱損失、冷暖房負荷を算出しています。

Q:「冷房にエラーがみられます」と表示され、グラフ等が表示されません。もしくは、冷房の予想燃料費がマイナスになってしまうのですが、原因を教えてください。

A:冷房設備か換気設備の入力に誤りがある可能性があります。下記の入力内容に問題が無いかご確認ください。
・冷房の「設定室温」が入力されていないか。基準室温は27℃
・エアコンの冷房能力は適切か。冷房能力の単位は「W(ワット)」になります。